やっぱり地図帳は帝国書院だね。
「地図帳の深読みシリーズ」の第二弾は「昔の地図帳」 。
これが非常に興味深い。日本と世界が歩んできた歴史が
「昔の地図」にはリアルタイムに描かれている。
特に戦前戦後で大きく変わっている日本地図は、
ちょっと”トリビア”的ではあるけれど大いに興味をそそる。
①国内に二つの時間帯があった。
・西部標準時(標準時+1時間):台湾、関東州、先島諸島(八重山諸島、宮古島)
沖縄県内に時差があったのか・・・
②富士山の標高は国内で4番目だった。
国内最高峰は有名な「新高山(ニイタカヤマ)」(台湾)だが、それ以外にも
富士山より高い山が台湾に二つ存在した。
・1位 新高山(台湾) 3950 m ※玉山(台湾名)
・2位 次高山(台湾) 3931 m ※雪山(台湾名)
・3位 秀姑ラン山(台湾) 3838 m ※秀姑巒山
・4位 富士山(山梨、静岡) 3776 m
③戦前日本の極点(東西南北端)
・東端:南洋委任統治地 ミレ島東端(現マーシャル諸島共和国)
・南端:南洋委任統治地 グリニチ島南端(現ミクロネシア連邦)
・北端:北海道占守郡阿頼度島北端(北千島)
※樺太の北端(北緯50度)には国内唯一の陸地の国境があった。
④人口密度No1は意外な場所。
・441人/㎢ 関東州(租借地:中国遼東半島南部 大連、旅順)
・241人/㎢ 九州
・228人/㎢ 本州
私の場合、地図から読む「歴史」はすらすらと頭に入ってくる。
一種のプラタモリ的ではあるが・・・ 実に面白い!