今回のテーマは「J-POP歌唱法 歴史が分かる1時間」
「ナディア・コマネチなんてつい最近のことだ」という
オヤジ史観の二人がJ-POPの歌唱史を紐解く。
ゲストは靭帯を斬ってしまった「さかっち」。
冒頭はスージーさんの新刊告知から。
(スージー談)
①昭和の歌い方の到達点
・「SUPER GIRL」1988 岡村靖幸
昭和歌唱の到達点は、英語と日本語のちゃんぽん。歌詞に意味は無い。
「ハエが来ればモーション!12回の正月に」byさかっち
ここ(岡村靖幸)に至るまでの過程を振り返る
・文字詰め歌唱法
「しょげた母ちゃんが眠れずに」byさかっち
日本語を英語っぽく聞かせる=文字を詰める
・日本語英語語ちゃんぽん歌唱
→「ミスター・ギブソン」1973 キャロル
「見つけてよ、オレには シマのシャクとブルーショーシャン」byさかっち
②日本語ロックのベイビー史
・「ガラスのジェネレーション」1980 佐野元春 ベイベー
・「ファンキーモンキーベイビー」 キャロル ベイベー
・「マチルダBABY」サザンオールスターズ ベイベー
この曲が最も古い「ベイベー」=日本語ロックの源流だった。
(マキタ談)
①語る様に歌う史
・「しれとこ旅情」1965 森繁久彌 シャンソンチックに語る森繁。我流。
・「Walk on the Wild side」 1972 Lou Reed
・「ロックンロール・ナイト」1982 佐野元春
ルー・リードを解釈した男が登場。
メロディに縛られずにビート感の中でポエトリーを語る
・・・すべては森繁久彌からはじまった。
②邦楽フェイクの歴史
日本人の歌い方は「久保田利伸以前」「以降」に分かれる。
久保田利伸以前の邦楽フェイクを探る。
・「ランナウェイ」1980 シャネルズ
~二人~だけ~の~遠い~世界~え~~ フェイク+トリル
・「Ain’t No Other Man」2006 Christina Aguilera
フェイク界の大谷翔平。フェイクの最前線はここまで来ている。
・「(Sittin'on)The Dock of the bay」1968 Otis Redding
多くの人々に影響を与えているフェイクの始祖
・「stand by me」1964 Otis Redding
いかに自由に解釈しフェイクしているか! 森繁入ってます。
・一音フェイク(一音だけフェイクする)
→「Always」 1987 Atlantic Starr
→「Smoke Gets In Your Eyes」 1958 The Platters
←「Thinking Out Loud」 2014 Ed Sheeran
③口腔咽頭エフェクトの系譜
・呼気混ぜ奏法
・鼻胡弓奏法
→「MOON LIGHT BLUES」1984 チャゲ&飛鳥
鼻ポルタメント cf. ayuはシムラ
・全てを取り入れた歌姫が登場
→「丸の内サディスティック」1999 椎名林檎
エッジ唱法、呼気混ぜ、呼気止め、シムラ唱法
今日のまとめ
トレンドはシムラ