Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

第95回「歴史探訪~JPOPの歌い方~」

 

今回のテーマは「J-POP歌唱法 歴史が分かる1時間

ナディア・コマネチなんてつい最近のことだ」という

 オヤジ史観の二人がJ-POPの歌唱史を紐解く。

 ゲストは靭帯を斬ってしまった「さかっち」。

 

冒頭はスージーさんの新刊告知から。

f:id:Makotsu:20210905212311j:plain

 

(スージー談)

①昭和の歌い方の到達点

・「SUPER GIRL」1988 岡村靖幸 

  昭和歌唱の到達点は、英語と日本語のちゃんぽん。歌詞に意味は無い。

  「ハエが来ればモーション!12回の正月に」byさかっち

 

 ここ(岡村靖幸)に至るまでの過程を振り返る 

・文字詰め歌唱法 

 →「アンジェリーナ」1980 佐野元春

   「しょげた母ちゃんが眠れずに」byさかっち

   日本語を英語っぽく聞かせる=文字を詰める

 

・日本語英語語ちゃんぽん歌唱

 →「ミスター・ギブソン」1973 キャロル

  「見つけてよ、オレには シマのシャクとブルーショーシャン」byさかっち

 

youtu.be

 

②日本語ロックのベイビー史

・「ガラスのジェネレーション」1980 佐野元春  ベイベー

・「ファンキーモンキーベイビー」 キャロル   ベイベー

・「マチルダBABYサザンオールスターズ    ベイベー 

 

この曲が最も古い「ベイベー」=日本語ロックの源流だった。

・「今日を生きよう」1968 ザ・テンプターズ

 

youtu.be

 

 

(マキタ談)

①語る様に歌う史

・「知床旅情」1975 美空ひばり   語る様に歌う始祖。

・「しれとこ旅情」1965 森繁久彌  シャンソンチックに語る森繁。我流。

 

・「Walk on the Wild side」 1972 Lou Reed

  森繁久彌 ⇒  ルー・リード。 10年後に語る洋楽が登場。

・「ロックンロール・ナイト」1982 佐野元春

    ルー・リードを解釈した男が登場。  

  メロディに縛られずにビート感の中でポエトリーを語る

  ・・・すべては森繁久彌からはじまった。

 

②邦楽フェイクの歴史

 日本人の歌い方は「久保田利伸以前」「以降」に分かれる。

 久保田利伸以前の邦楽フェイクを探る。 

 

・「SHOW」1975 シュガー・ベイブ 

・「ランナウェイ」1980 シャネルズ

  ~二人~だけ~の~遠い~世界~え~~ フェイク+トリル

・「Ain’t No Other Man」2006  Christina Aguilera

      フェイク界の大谷翔平。フェイクの最前線はここまで来ている。 

 

・「(Sittin'on)The Dock of the bay」1968 Otis Redding

  多くの人々に影響を与えているフェイクの始祖 

・「stand by me」1964 Otis Redding

  いかに自由に解釈しフェイクしているか! 森繁入ってます。

 

youtu.be

 

・一音フェイク(一音だけフェイクする)

 →「水彩の月」 2015 秦基博

 →「Always」 1987 Atlantic Starr

 →「Smoke Gets In Your Eyes」  1958   The Platters

 ←「Thinking Out Loud」 2014   Ed Sheeran

 

③口腔咽頭エフェクトの系譜

 ・呼気混ぜ奏法

  →「メロディー」1996 玉置浩二

 ・鼻胡弓奏法

  →「MOON LIGHT BLUES1984 チャゲ&飛鳥

    鼻ポルタメント cf.  ayuはシムラ

 ・全てを取り入れた歌姫が登場

  →「丸の内サディスティック」1999 椎名林檎

   エッジ唱法、呼気混ぜ、呼気止め、シムラ唱法

 

youtu.be

 

今日のまとめ

トレンドはシムラ