お彼岸でお寺にご挨拶。
お寺は八王子の上川町、家から車で30分弱のかなり奥地だ。
さすがにこの辺りまでくると、建物は変われど、
風景は私が幼少の頃(50年前)と変わっていない。
お寺は、小高い丘の中腹にある。
今は本堂も建て替わったが以前は、まるで昔話に出てくる
和尚さんと小坊主ちんねんが住んでいるようなお寺だった。
お寺から見る風景は、昔となんら変わっていない。
変わらないお寺の周辺とは打って変わり、うちのお墓から
お寺に向う道すがらの”戸沢峠”では大規模な開発が始まっていた。
祖父が昭和30年代まで住んでいた美山町の周辺だ。
幼少の頃にタケノコ採りに行った山々が、無残に切り崩されている(涙)。
私が幼少の頃に「こんど住宅公団が山を買い上げて団地が出来る」
という話を亡き祖母や父から聞いていた記憶があるので、
40年越しでようやく開発に着手できたようだ。
(2007年 航空写真)
(2021年 Google Map)
しかし、一つの疑問が・・・
このご時世、こんな山奥を開発して何ができるんだ?
住むには交通の便が悪いし、商業施設としての立地もよくない。
先日、お墓掃除をしている時に、隣のお墓のおじさんとの世間話で
疑問が溶けた。物流センター(物流団地)ができるのだそうだ。
なるほど!圏央道の八王子西ICからは1Kmあるかないかの距離だ。
しかし、ICに近いのは分かるが、なんでわざわざ山を崩してまで・・
平地がまだまだあるのに・・・という新たな疑問が湧いてきた。
その疑問も、件のおじさんが解決してくれた。
「高度成長時代に宅地用に計画したんだろうけど、人口減の時代に
なっちゃたから、二束三文で手放したんじゃないの?」
あくまで裏付けの無い、おじさんの個人的な見解だが、説得力がある。
50年間変わらぬ風景と ここ2年で急激に変わる風景。
やはり時代は動いているな~。