SNSで話題の「覚え違いタイトル集」が
講談社から単行本化された。
私はVOWを全巻買っているように、この類は大好物。
福井県立図書館の司書の方が、レファレンスの事例のナレッジとして
問い合わせを受けた「覚え違いの書名」を記録し、それをネットで
公開している。 「福井県立図書館 覚え違いタイトル集」。
これが間違いなく面白い!
・「100万回死んだねこ」ありますか?
⇒「100万回生きたねこ」ですよね。
・小説で「おい桐島、お前部活やめるのか?」みたいなタイトルだった?
⇒「桐島、部活やめるってよ」でしたらございます。
・カフカの「ヘンタイ」を借りたいんですが・・・
⇒「変身」でしょうか?
図書館司書さん、書店員さんは大変だ・・・(笑)
35年「VOW」を読んできた私からすると
優秀な覚え違いは、「一目でわかる」「一気に言い切る勢い」
などの「切れ味が」必要だ。本書の中で私が認めた作品は・・・
・「国士館殺人事件」 ⇒ 「黒死館殺人事件」(ハヤカワ・ミステリー)
・「摂氏451度」 ⇒ 「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ)
・・・これ、大喜利でも。お笑い作品でもないし。
本書ではないが、私の中のベストいい間違いは
・「アーム・ジョー」 ⇒ 「ああ無情」(ヴィクトル・ユーゴー)
・「河童の奈良漬け」 ⇒ 「天狗のホルマリン漬け」(とんねるず)