Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

旧皇族の宗家

皇位継承問題で有識者会議が二つの案をだした。(2021.12.22)

 ・女性皇族が結婚後も皇室に残る案

 ・旧皇族の男系男子を養子に迎える案

 

そのタイミングにあわせるように本書が刊行された。

著書は伏見家第二十四代当主 伏見博明(90歳)。

昭和22年の皇籍離脱前は伏見宮明王殿下・・つまりホンモノの元皇族だ。

 

前者の案は非常にわかりやすいが、後者の案は正直リアリティがわかない。

その辺も知りたくて本書を読み始める。

 

 

これを読んで思ったのは、有識者会議の二つ目の案は

世襲親王家の復活?」なのかということ。

 

世襲親王家南北朝時代から明治時代に廃止されるまで

四宮家(伏見宮閑院宮桂宮有栖川宮)が存在した。

これらの宮家は、男系の皇統を維持することを目的に、天皇との血統の遠近に

関わらず、代々親王宣下※を受けることで親王の地位を保持しつづけた。

 

天皇もしくは上皇の猶子(ゆうし※)とならなければ親王宣下は受けられない。

※猶子(ゆうし):実親子でない2者が親子関係を結んだ時の子

 

ja.wikipedia.org

 

令和になって「上皇」という歴史の教科書でしか

聞いたことがなかった言葉が復活した。

世襲親王家」「親王宣下」もそうなるのだろうか?

 

法王、関白、征夷大将軍、執権、太政大臣左大臣、右大臣・・・

このあたりの復活はないな。

(摂政は今も日本国憲法皇室典範で規定されている)