Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

おちょこの傘持つメリーポピンズ

唐組の2022年春の演目が

おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」。

この作品は私にとっても思い入れがある・・5年ぶりに

唐組のチケットを購入した。(テントは腰痛につらいので

このところ遠慮していた)

 

その間、唐組の公演演目は

「吸血姫」「黄金バット」「ジャガーの眼」「ビニールの城」

「少女都市からの叫ぶ声」と唐十郎の大ネタが続いた。

その間、私は腰の手術もあって観に行けなかった。

そして、コロナ・・・紅テントが遠かった。

 

 

私が「おちょこ傘持つメリー・ポピンズ」に魅せられたのは、

写真集「唐組 状況劇場全記録」(1982年刊行)に載っていた一枚の写真。

1976年の初演舞台のラストシーンの写真だった

「瀕死の板垣(小林薫)を抱えてジャンプする

 おちょこ(十貫寺梅軒)。 飛ぶはずもないおちょこの傘が、

 突然トタン屋根の彼方の天空へ飛翔する」

 

この写真と解説を読み。まだ見ぬ芝居へ妄想が膨らんだ。

「唐さんの語るメリーポピンズって何なんだ?」

当時芝居に熱せられていた私は、その妄想のあまり

「傘を忘れたメリーポピンズ」という戯曲まで書いていた。

 

待ちに待った、1984年の状況劇場での再演は、

花園神社に2回足を運んだ。

・・・難解だった記憶が残る

 

 

あれから38年・・・(そんなに経ったか)

三度(みたび)、「おちょこの傘持つメリーポピンズ」を

見ることができる。これはありがたい。

年齢を重ねて観るメリーポピンズは、どう映るのだろう? 楽しみだ。

 

一緒に花園神社に行くK氏、今や唐組の継承者である演出の久保井氏も

当時一緒に芝居をしていた仲間なのだ。

 

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