三省堂書店神保町本店へのお別れに行った際に
買おうと思っていた雑誌があった。
「本の雑誌 2022年5月号」特集は「出版業界で働こう!」
これこそ、私が出版業界のキャリアをスタートした三省堂書店の
閉店に相応しいと、勝手に自分で納得していた。
しかし、閉店間際の店舗に雑誌の在庫が多いはずがない。
残念ながら在庫は無かった。仕方なく東京堂書店で購入した。
特集の中に
「出版業界ブックガイド ~業界の過去から現在までを眺める本」
があった。 お~お~持ってる持ってる。
図書館と古書関係を除くほとんどの書籍は蔵書していた。
我ながら満更でもなかった(笑)。
以下、ブックガイドで取り上げられていた書籍 (〇は蔵書、△は未読)
〇・平成の出版が歩んだ道―激変する「出版業界の夢と冒険」30年史
〇・昭和の出版が歩んだ道―激動の昭和へTime TRaVEL
〇・出版流通とシステム―「量」に挑む出版取次 (1984年)
△・“読書国民”の誕生―明治30年代の活字メディアと読書文化
△・東京古書組合百年史(東京都古書籍商業協同組合)
未読の中では、直取引トランスビュー方式を掘り下げた
「まっすぐに本を売る」は読んでみたくなった。
もう一つ
「出版業界ハローワークすごろく」という秀逸の企画がある。
すごろくの「おめでとう上がりゾーン」のトップ
「早上がりA」は小学館、集英社、講談社、KADOKAWAに入社
この目がでたら文句なく、その場でゴール!
「取次コースあがり」が泣かせてくれる。
「定年まで勤めあげて送別会で花束をもらう」。
まさにこの通り。私も取次勤務時代に、あがりの先輩方を
多数送り出してきた。これが取次の名誉のあがりだった。
そうは言っても、無事に定年まで勤めあげることは簡単ではない。
自らの努力と周りの人の支えがあってこそ、成し遂げられるものだ。
自分の「すごろく」はどうだったのかな?
決して順風満帆ではなかった。
しかし、振り返っても過去は変わらない。
まだまだ、すごろくの途中だから前を向いて行こう。
無理せずにボチボチと・・・。