「いったいオレはどうすりゃいいんだよ～！」
ぼやき続けていた（笑）。
そう7/10の「選挙の日2022」（TBSテレビ）のことだ。
賛否を巻き起こした。いや大炎上した。それに懲りず（？）
TBSは今回も太田光を起用した。同時に脇を前回の井上アナ、小川彩佳
に加え石井良治、ホラン千秋の2人を加えて、太田の周りをがっちり固めた。
太田は前回の反省（言葉使い、人の話を聞く）を生かしながらも
前回通りやるつもりだったそうだ。しかし前日の安部元総理銃撃事件で
一気に気持ちが落ち込み、思考能力が低下した。テンションも下がる
最低のコンディションだが、周りの若いキャスターはさらに過酷な
状況で番組をやってると考えると弱音は吐けなかった。
気持ちを奮い立たせてTBSに入ると、重役たちがかわるがわる
「よろしくお願いしますね」と暗に暴走するなとプレッシャーを
かけてくる。放送前の注意も、ほぼ太田のみに向けられた内容だった。
太田光代社長からも厳しく言い聞かされた。そして和田アキ子さんからも
「いいか太田。一言も口を聞いたらあかん。タモちゃん（タモリ）が
やったのと同じでええんや」と諭された。
唯一、安住伸一郎だけが、ボソっと「炎上期待してますよ」と小声で呟く。
安部氏銃撃のショックと、雁字搦めの太田包囲網の中、
太田は頭の整理もつかないままで番組が始まった。
冒頭のトークは心なしか元気が無かった。
蓮舫との中継。「太田さん、もっと簡潔に行きましょう」
すかさず石井アナからツッコミが入る。
太田曰く「あれはどう見てもディレクターの指示で、石井君が
言わされている」・・・ますます落ち込む太田。
途中でフロアディレクターからカンペが出た。
「もっと明るくいきましょう」・・・太田は泣きたくなった。
その後も、岸田総理や河野元厚相との中継を無難に済ませて、
番組はエンディングを迎えた。ゲスト一人一人が感想を述べる。
その一人「成田悠輔」（経済学者、イエール大卒）が言った。
「太田さんが真面目だったんで、つまんなかったです。」
翌日のネットニュースには
「太田光炎上せず」の文字が躍った。
太田「やりすぎりゃ炎上して叩かれ、大人しくしてりゃつまらないって言われ、
いったいオレはどうすりゃいいんだよ～！」
参議院選挙特番の各局視聴率は
NHK 14.4%、日テレ 9.4%、テレビ東京 7.1%、テレビ朝日 7.0%
TBS 6.4%、フジ 5.1％。
民放の中では4位だったが、前回の衆議院選挙特番（2021.10）より
視聴率が良かったのはTBSだけだった。
