「頼朝が生きている時代はプロローグにすぎない」
と放送開始当初に三谷幸喜は語っていた。
まさにその通りに頼朝の死後、梶原景時(中村獅童)が粛清され、
阿野全成の最期は見事なシーンだった。
今までの「全成と実衣(宮澤エマ)」のコミカルで
頼りない演技・存在は、すべてこのシーンの為だったのか!
と思えるほど素晴らしい三谷幸喜の筆だった。
それに新納慎也、宮澤エマの名演技が加わり
まるで芝居を観ているようだった。
これが舞台だったら号泣していただろう。
(宮澤エマは台本を読んだ時点で号泣したそうだ)
この回ではもう一つの大きなヤマ場があった。
義時(小栗旬)の覚醒だ。
政子(小池栄子)から「こんなんことがいつまで続くんですか。なんとかなさい!」
と叱咤された義時が、ついに腹を決めて立ち上がる。
「鎌倉殿のもとで悪い根を断ち切る」とカッと目を見開いた。
この大河ドラマのヤマ場だった。
主人公が覚醒するシーンは、見ていて痛快だ。
・演劇「クスコ 愛の叛乱」の第三の王子イヨノ(小日向文世)
いずれも強く印象に残っている。
と言っている。しかし「鎌倉殿の13人」は8月からが本番だ。
おそらくクライマックスであろう承久の乱での後鳥羽上皇(尾上松也)
と義時の対決! 楽しみだな~。