オリビア・ニュートン=ジョンさんの訃報が流れる。
洋楽に目覚めた中学生の頃から聞いていたアーティストだ。
この人のイメージは、時代によって大きく変わった。
初期は「カントリーロード」「そよ風の誘惑」など
カントリー系の素朴さが売りだった。それが映画「グリース」への
出演、主題歌の大成功でイメージが一転、ロックンロールも踊れる
アクティブなアーティストへと変貌を遂げた。(当時、これには驚いた)
その後も映画「ザナドゥ」、ディスコサウンドの「フィジカル」PVなど、
作品の度に大きくイメージを変えてきた。
こうした変貌は大物アーティストの証である。
私が学生時代に芝居をやっていた時、終演後の「役者紹介」に使う曲が
2つあった。
・「君の瞳に恋してる」(ボーイズ・タウン・ギャング)
・「XANADU(ザナドゥ)」(オリビア・ニュートン=ジョン)
XANADU(ザナドゥ)は、1980年公開のミュージカル映画。
主演はオリビア。往年のミュージカルスター「ジーン・ケリー」も
共演している。音楽はELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)が担当。
映画は批評的、商業的には芳しくなかったが、サウンドトラックアルバムは
ELOサウンドをバックにしたアゲアゲのミュージカルソング「XANADU」は、
舞台を演じ終えた役者を、観客に誇らしく紹介するにはピッタリだった。
特にラストの「これでもかこれでもか」と展開する構成(マキタスポーツ
さん曰く”ビクトリー展開”)は、エンディングを飾るには相応しい名曲だ。
オリビア・ニュートン=ジョンのエンディングにも
合掌。