Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

圓朝忌 

8月11日は三遊亭圓朝の亡くなった圓朝忌。

1900年(明治33年)8月11日。享年61歳。

落語中興の祖であり天才であった。

奇しくも昨日、志の輔師匠の「牡丹燈籠」を観てきたばかりだ。

 

三遊亭圓朝は、一言で語ることができないほど多方面に

偉大な功績を残している。

・歴代の名人の中でも筆頭に巧いと言われる。

・今に残る多くの演目を創作

 「芝浜」「文七元結」「牡丹燈籠」「真景塁ヶ淵」「鰍沢

・外国文学の翻訳による演目「死神」(グリム童話より)

・言文一致運動の大きな影響

 二葉亭四迷が「浮雲」を書く際に「圓朝」の落語の

 口述筆記を参考にした。

 

作家であり、翻訳家であり、新たなカルチャーの創造者である。

ただの落語家ではないのだ。

正直、とてつもなく偉大過ぎて捉えようがない。

 

 

立川志の輔師匠は、

・「怪談 牡丹燈籠」(三遊亭圓朝作)

・「中村仲蔵

の2つの演目を長年演じ続けている。

その根底には三遊亭圓朝中村仲蔵(初代:歌舞伎役者)

への大いなるリスペクトがあると感じられる。それとともに、

この偉大な二人と志の輔さんの生き様をオーバーラップ

させてしまうのは私だけではないはずだ。

 

 

幼少の頃、祖母から1900年(明治33年)生まれと

聞かされていた。たしか1月生まれだったので、三遊亭圓朝

時代が一瞬ダブっているんだ・・・すごい時代感だな。

祖母の命日も憶えている、確か毛沢東と同じ日だった。

調べると1976年9月9日。暑い日だった。