Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

I’ M A SHOW 杮落し「志の輔らくご」 

いい劇場だ。

昔のPARCO劇場を彷彿させる雰囲気に好感。

 

東京にまた新しい劇場が出来た。

有楽町マリオン(ルミネ別館)の7F。劇場名は

I’ M A SHOW」と書いて「逢いましょう

音楽ライブ中心のハコのようだ

 

 

12月1日 正真正銘の初日「杮落し」

劇場内は関係者(劇場関係、芸能関係、工事関係、代理店ほか)

が大部分を占める中、初日のチケットがゲットできた。

私の右後ろの席は、劇場のクリエイティブディレクター

箭内道彦」さんだった。左後ろの席は某テレビ局のプロデューサー。

いつもの落語会とはかなり違う客席だった。

 

 

東京の劇場の杮落しと言えば志の輔師匠の落語会が恒例(?)。

今回も初日、二日がそうだった。

 

志の輔師匠が登場し落語が始まった「・・・笑いの反応が薄い」。

観客の大部分は、仕事で杮落しに来ている関係者。

笑いに来ている人ではない。

・・・いつもは大爆笑の場面でも、笑いが薄く、タイミングも遅い。

それに加え、音楽ライブ専門のハコなので音の反響が極めて少なく

音を吸収する内装になっている。

これでは、ただでさえ少ない笑い声が師匠にまで届かない。

 

仲入り前の二席は、新作らくごの「買い物ぶぎ」「みどりの窓口」。

軽い笑い中心の演目だが、笑いが薄く志の輔師匠の顔からも

若干の違和感、苦戦が感じられた。

 

 

しかし、そこは百戦錬磨の志の輔師匠。

仲入り後は古典落語「徂徠豆腐」でビシッと会場を締めた。

会場は水を打ったように静まり、話芸に魅了されていた。

さて明日(二日目)の演目は、どうするのだろうか?

 

杮落し公演ってものは難しい・・難しすぎる。

なぜ志の輔師匠は、困難な「杮落し落語」を悉く引き受けるのだろうか?

(非常に飛躍した結論だが)

やはり、志の輔さんは「中村仲蔵」だからなんだと思う。

 

 

I’ M A SHOW」の客入れ曲は、フランク永井有楽町で逢いましょう」。

仲入りも客出しの時も、ずっと「有楽町で逢いましょう」が流れていた。

 

志の輔師匠が仲入後のマクラで

劇場名にちなんでフランク永井さんの名曲「有楽町で逢いましょう」が

流れています。この曲いい曲なのですが、いかんせん暗い。詩も暗いんですね。

楽屋でずっと聞いていたら落ち込んでしまいました・・・(苦笑)

 

確かにこの曲は、出オチにはいいが、ずっとかけ続ける曲ではないな。

 

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