まだ・・・
ダメだって・・・ことですかね。
PK戦で決着がついた直後、解説の岡田武史(元日本代表監督)は
声をふり絞るように呟いた。
岡田武史は、1998年フランス大会、2010年南アフリカ大会で
代表監督を務めた。ともに前任監督の途中降板から急遽、監督を引継ぎ
フランス大会では日本を初出場に導き、南アフリカ大会では、
日本がもっともベスト8に近づいた瞬間だった。
その経験を今大会のテレビ解説でこう語っていた。
「南アフリカ大会の時は、サッカーの神様がまだ日本は早い、ダメだって
言われているようでした。やはりベスト8の壁は大きかった。
Jリーグが出来てから25年。W杯出場もまだ4回目。ベスト8には
まだまだ足りていない と言われているようでした」
「今回のカタール大会で日本のW杯出場は7大会連続。今や選手の大部分は
海外のトップチームで戦うようになった。そろそろ機が熟してきたのでは
ないかと思います。やってくれそうな気がします」
PK戦終了から5分後
アナウンサーから今大会の日本代表について問われた岡田武史は、
声を振り絞って
選手たちは、確実に日本のサッカーが進歩しているってことを
見せてくれたと思います。
しかし、まだ足りないんだよ 我々は
まだ・・ 足りないんだよ・・・
選手は誰一人として
グッドルーザーであることを良しとしていない。
若い選手は涙を隠さず、4年後へのリベンジを誓っていた。
まだまだ日本代表は伸びしろが期待できる。
我が代表チームが、この日ほど誇らしい日はなかった。
ドイツ戦翌朝の日テレ「スッキリ」の加藤浩次ではないが、
「オレ。やっぱりニッポン好きだわ」