Makotsu Garage

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山の手 100名山 (都心の超低山)

最近、ちょっとマイブームな登山つながりで

「都心の超・低山がおもしろい!」の東京人最新号を購入。

ちょっとブラタモリなテイスト・・・

(売行きがいいのか、最近この手の特集が多い)


東京人 2012年 10月号 [雑誌]

東京人 2012年 10月号 [雑誌]


超低山とは、東京都心に残る、富士塚、崖線にある神社仏閣、大名屋敷の築山、

階段、宮家、華族、実業家の屋敷の山から山の手100名山を選んだもの。

標高は4mの富士塚から44.6mの箱根山まで・・・


江戸は世界一の庭園都市だと言われただけあって、現代の都心にも

バラエティーに富んだ低山が多く残されている。

しかし最近の再開発で消えゆく山も多く、早いうちに見ておいた方がいい。

ゆる〜く、低山を登るのもなかなか粋である!


このジャンルは関連書も多い。


お江戸超低山さんぽ

お江戸超低山さんぽ


圧巻は山手線内で一番標高が高い”箱根山

もともとは尾張徳川家下屋敷”戸山荘”という大名庭園があったところで、総面積は13万6千坪。

戸山荘は回遊式築山泉水庭園で人口の玉円峰(現在の箱根山)を中心に大きな池があり、

その周りに築山、渓谷、滝、草原、田園など二十五の景勝地が造られた。

そして箱根山の下には、原寸大の東海道五十三次の小田原宿が再現され、街並みには

酒屋、米屋、鍛冶屋、茶屋などさまざまな店を設け、園内に通用する通貨まであった。


まさに殿様のための一大テーマパーク。

十一代将軍徳川家斉は「すべて天下の園地は、まさにこの荘を以て第一とすべし」

と褒めたたえ、リピーターとなった。


    尾張藩江戸下屋敷の謎―虚構の町をもつ大名庭園 (中公新書)