この本は書店の面珍棚で見つけた。
二日間買うか迷いつつ・・購入。
正解だった。非常に面白い。
百万都市「江戸」を間取りから俯瞰する。
この切り口が非常に面白い。
から芝居小屋、吉原、寺社、宿場、豪農まで・・
すべて間取りから江戸の実態(職務、暮らし)を説明する。
間取りは物事を客観的に表現しているので、理解しやすい。
そして、間取りは嘘をつかない!
・江戸城本丸の建坪は11,373坪。大広間500坪、白書院300坪、
黒書院200坪。大奥は6,318坪で本丸の半分以上を占める。
・吉良上野介の屋敷は、赤穂浪士の襲撃を恐れ長屋30軒を増設し
石高に比べ過剰な人数の警護の士を住まわせていた。
医師、学者などに転貸して生活の足しにしていた。
・尾張藩戸山屋敷(13万坪)は中に庭園、池、滝、人口の山
(標高44.6m。当時の江戸府内の最高峰)、茶亭107か所があり、
実物大の宿場町のレプリカ(37軒136メール)まであった。
現代で言うとさしずめテーマパーク。