Makotsu Garage

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よみがえるケイブンシャの大百科


長く出版業界にいるので、多くの出版社の栄枯盛衰を見てきた。

ウィキペディアかって存在した日本の出版社を見ると感慨もひとしおだ。

そんな中、2002年に倒産した勁文社の書籍が出た。


勁文社と言えば「大百科シリーズ」

1971年の「原色怪獣怪人大百科」に始まり、「●●大百科」と名付けられた

子ども向けの本(文庫サイズ)が続々と発行され、

2002年に会社が倒産した時には777冊を数えていた。

そのシリーズ全貌を総括したのが本書である。


よみがえるケイブンシャの大百科

よみがえるケイブンシャの大百科


私も前半は読者として、後半は取扱商品として、

「大百科シリーズ」には大変お世話になった。


シリーズのジャンルは、はっきり言って”何でもありだ”

怪獣、プロ野球、相撲、テレビヒーロー、ピンクレディー

宇宙戦艦ヤマト、プロレス、ジャッキーチェン、ゴジラ

心霊、忍者、シール、アイドル、ファミコン、プラモデル・・・・・

ようするに子どもが興味のあるモノはすべてが対象だった。


驚いたのは大百科の生みの親が、ノンフィクション作家”佐野眞一

たったということ。佐野眞一は大学卒業後、勁文社に入社し

53万部を完売した「原色怪人怪獣大百科」の企画・編集を

担当していたそうだ。



こんなのもあったのか!

「THE タケちゃんマン大百科」(ケイブンシャの大百科133)

中古本の値段は 7,350円(税込)。