Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

高倉健 病床で綴った最期の手記 

本日発売の月刊文藝春秋に、高倉健最期の手記が掲載された。

それは病床で最後の力を振り絞って綴られたものだ。

原稿は健さんが亡くなる4日前に完成し編集部に届けられた。

戦後70年企画として、自身の戦後と映画人生を

振り返ってもらうものだった。


文藝春秋 2015年 01月号 [雑誌]

文藝春秋 2015年 01月号 [雑誌]


諸行無常で始まる、健さんの手記は淡々と語る。

そこに悲壮感は皆無であり、まるで健さん

追悼番組のシナリオであるかのように淡々と・・・。


手記の最後は、「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」

で締めくくられる。これは健さんが映画「南極物語」のオファーを受け、

出演を迷っていた時に、比叡山阿闍梨から戴いた言葉だった。


原稿には、健さんの映画人生のみにとどまらず

人生哲学や死生観までが記してある。


合掌


合わせて掲載されている、沢木耕太郎の「深い海の底に 高倉健さんの死」

もかなり読み込まされる。