それは病床で最後の力を振り絞って綴られたものだ。
原稿は健さんが亡くなる4日前に完成し編集部に届けられた。
戦後70年企画として、自身の戦後と映画人生を
振り返ってもらうものだった。
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/12/10
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そこに悲壮感は皆無であり、まるで健さんの
追悼番組のシナリオであるかのように淡々と・・・。
手記の最後は、「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」
で締めくくられる。これは健さんが映画「南極物語」のオファーを受け、
原稿には、健さんの映画人生のみにとどまらず
人生哲学や死生観までが記してある。
合掌
合わせて掲載されている、沢木耕太郎の「深い海の底に 高倉健さんの死」
もかなり読み込まされる。