Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

プロレス取調室 ~昭和レスラー夢のオールスター編

玉ちゃんこと玉袋筋太郎浅草キッド)と

フリーライター堀江ガンツ椎名基樹

”昭和プロレス捜査官”が、今だにファンの

ハートを盗み続けている往年のレスラーたちを

居酒屋「加賀屋」にしょっ引いて、

その波乱万丈の人生を徹底的に吐かせた

”調書の束”がこの一冊。


抱腹絶倒!! プロレス取調室 ~昭和レスラー夢のオールスター編~

抱腹絶倒!! プロレス取調室 ~昭和レスラー夢のオールスター編~


しょっ引いた容疑者は錚々たる面々。

藤原、渕、藤波、天龍、小鹿、木村健吾

越中グラン浜田将軍KYワカマツ鶴見五郎


どの容疑者も、捜査官達の”昭和プロレス愛”と

「加賀屋」の焼酎にやられて、吐きまくり(笑)。

いやー昭和プロレスっていいね〜。



本書一番の魅力は「玉袋筋太郎」のトーク

その発言は、ぶっきらぼうに感じさせながら、

場・空気を読み、相手にしっかりと気配り乗せる。

豊富な知識に裏打ちされたコメントと

鋭利な刃物のような切り返しと例え話。

やはり玉袋筋太郎・・・ただモノじゃない。



渕正信との章では、ラッシャー木村の思い出話に・・・

渕「このいろんな悪口が飛び交うプロレス界において

  あの人(ラッシャー木村)の悪口を言う人だけは

  誰もいないでしょ? ホントに素晴らしい人で、

  それでいてホントに強い人だったね。」



ラッシャー木村のマイクパフォーマンスが

恋しくなった・・・