Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

昭和天皇論

小林よしのりの新刊が出た。

天皇論」に続く渾身の大作だ。


ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論   ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論


私は、基本的に"小林よしのり史観"を肯定も否定もしない、

「信じるか信じないかは、あなた次第です。」という感じだ。


本書では、終戦期に絞って昭和天皇の本質的な姿を

描いているのがかなり新鮮に感じた。

マッカーサーとの会見。

玉音放送は何を語ったか。

・御前会議での「聖断」という奇跡。

・昭和21年元旦は「人間宣言」ではなかった。    等など


このあたりの歴史には少々詳しいという自負がある私も、

「へえ〜」「そうだったのか〜」「ふむふむ」と感じることが多く、

本書には、充分読み応えがあった。


特に鈴木貫太郎首相、阿南惟幾陸軍大臣の描写はシブかった。