この番組は、日本に大きな衝撃を与え、今なお生々しい
記憶を残す「未解決事件」を徹底検証、徹底追跡し未来へのカギを探る
NHKの新たなプロジェクト。
File 1は、「グリコ・森永事件」を昨年11月に放送。
File 2は、「オウム真理教」で昨晩と今晩放送された。
結局連夜とも見てしまったが、骨太のいい番組だった。
元古参幹部(女性)の証言をもとにオウム真理教が、どういう過程で
狂信集団になって行ったか。そのプロセスを再ドラマで忠実に(そう見える)再現している。
ドラマでは記者が元古参幹部に質問をぶつけていく。
記者 「教団が変貌していった理由は?」
元信者「当時の教団の流れだった・・・空気かそうさせた」
記者 「それでは企業の不正事件と全く同じではないか!」
誰も悪くない、当時の空気がそうさせた・・・・?
それではまるで東京裁判やニュールンベルグ裁判ではないか!
第一部の前半を見終わって、私は非常に不満で納得できなかった。
第二部になると麻原彰晃と弟子たちの会話・説法など700本の内部テープが発見され、
「信者殺害事件」の直後、麻原が幹部向けに行った説法を発見する。
魂を救済するためと称し殺人をも肯定する内容だった。
暴走し始めた教団の牙はやがて外部へと向けられる。
坂本弁護士一家殺害事件。松本サリン事件。そして地下鉄サリン事件。
一部の幹部たち以外には秘密裏に進められた武装化。
・・・そしてついに警察の一斉捜査が始まった。
現時点では、まだまだ総括できるような事件ではないが、
まだ見ていない第三部(5/27 録画)も早くみたいものだ。