2005年7月16日、かっての李王家邸であった赤坂プリンスホテルで
一人の男性が心臓麻痺で亡くなった。
その男性こそ大韓帝国皇帝の一族「李王家」の直系子孫「李玖」だった。
李玖には子が無かった為、李王家の直系子孫は断絶した。
- 作者: 新城道彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/03/24
- メディア: 新書
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併合の最大の懸案は、皇帝一族の処遇だった。
皇族と同等の扱いを持って迎えた。
異民族ながら「準皇族」扱いとなった王公族の思いは複雑であり、
日本に忠誠を尽くす者、独立運動に関与する者など多様であった。
1945年の終戦以降には、王公族の身分喪失、多額の財産税課税、
日本国籍の喪失、初代韓国大統領李承晩からの帰国拒否と
流転の人生が待っていた。
本書は、帝国日本に翻弄された26人の王公族の
全貌を明らかにする。
本書の副題は、
「日本への果てしない愛と憎しみ」