NHKスペシャルの古代史ミステリーが面白そうだった。
飛鳥時代より前の空白の古代史を、発掘調査の結果と最新科学
での分析で解き明かす。
「卑弥呼」(第一話)と「倭の五王」(第二話)という
テーマ設定もオーソドックスでいい。
一体どのような解釈で「空白の古代史」を語るのか大いに期待した。
www.nhk.jp
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うーん。期待外れとまではいかないが、私の採点は65~70点。
・卑弥呼は外交手腕で魏の威を背景に国内を統一、
宿敵「狗奴国」に勝利した。
・倭の五王は、朝鮮半島に足場を築いており、高句麗と闘った。
ともに従来からよく言われていたことで、それを理詰めで説明した。
(だけだった)
個人的には、もっと大胆な仮説で、
卑弥呼 ⇒ 空白の4世紀 ⇒ 倭の五王 ⇒ 大和朝廷 ⇒ 現在
を一つの流れに繋げて論じて欲しかったな・・・。
(NHKだから、あんまりいい加減な放送できないか)
同じ時期NHKで放送された
「エジプト 悠久の王国 プロローグ ピラミッド透視とファラオの謎」も
合わせて見ている。かたや5000年前の古代エジプトがかなり詳細に再現され、
一方1700年前の日本の古代は、さぐりさぐり・・・
この辺りは天皇陵や主だった古墳が、宮内庁の陵墓地として発掘調査が
出来ないということも原因としてあるのだろうか?
天皇陵の調査がいい悪いではないが、そんなことも思いながら
先日買った雑誌「歴史道」の「古墳と古代天皇陵」を読んでいる。
昔、「養老元年の編集会議」という本を読んだことがる。
フィクションなのだが、日本書紀の編集会議という設定で、真実の歴史を
どう大和朝廷に有利な正史に編集(改ざん)していったかという物語だった。
かなり大胆な仮説に基づき、7世紀までの日本古代史をまるごと語った
物語だった。内容には本当にワクワクした。
また「養老元年の編集会議」が読みたくなった・・・
こうゆう時にアマゾン マーケットプレイスは本当に便利だ。