雑誌スポルティーバに気になる記事が載っていた。
「私利私欲の時代に女子ソフトが全米を揺るがした感動のスポーツマンシップ」
Sportiva (スポルティーバ) 2009年 09月号 [雑誌]
2回表 0−0 走者1、2塁。バッター8番サラ。
初球を打ったサラの打球は、彼女人生初のホームラン!
サラが一塁を回ったところで、一塁コーチが叫んだ。
「ベースを踏み忘れているぞ。戻れ」
あわてて戻った際に、サラはひざのじん帯を切断してしまった。
サラは倒れ、動けない・・・。
駆け寄るコーチを塁審が制止した。「触ったらアウトだ」
監督は代走を申請したが、主審の回答は、
「打者自身がホームを踏まない場合、打点は走者のみの2点。記録はシングルヒット」
塁審の回答は主審とは違い、混乱のまま4分が過ぎた・・・。
「あのー、ちょっといいですか?」
相手チームの一塁手(4年生)が言った。
「私が彼女を運んだらダメですか?」
審判「なんだって?」「・・・好きにしなさい」
相手チームの一塁手と遊撃手の二人がサラを抱き上げ、
ベースを回り、ホームベースに運んだ。
この一点が決定打となり、相手チームは破れ優勝を逃した。
そして、これが4年生の一塁手にとって最後の試合となった。
この話がケーブルテレビのWebで報じられ、全米の話題となった。
YouTubeの動画は20万ヒットを記録した。