日曜日に雑誌Sports Graphic Number(文藝春秋)の
編集長がラジオに出演して語っていた。
この雑誌は私も思い入れがあるので、大変興味深かった。
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 12/10号 [雑誌]
「ナンバーを一言でいうとなんですか?」
「硬質なスポーツジャーナリズムです。それを築いてきた自負はあります。」
それ以前、スポーツジャーナリズムはスポーツ新聞でしかなかった。
1980年4月に創刊号。「江夏の21球」(山際淳司)で殴りこんだのだ。
しかし、部数は伸びず創刊以来10年は赤字だったそうで、
文藝春秋でなければ廃刊していたといわれている。
1990年代前半 F1ブームでナンバーは黒字化した。
その後は新たなスポーツのフロンティアとなってきた。
・マイケルジョーダンのNBA
・野茂秀雄のMLB
・UWF、総合格闘技 ・・・・
そして一つの転機だったのが、
「1987年ワールドカップ予選ジョホールバルの歓喜」
と「1988年 フランスワールドカップ」 だったそうだ。
私もこの辺の記事は、読みまくった。
この時期、サッカーの国民的熱狂とともに、硬質なスポーツジャーナリズムが
市民権を確立していった。
「編集長が一番記憶に残っている号は何ですか?」
「私が高校生の時に買った“SOS長嶋茂雄へラブコール”です。
これがすべての原点でした。」
私も、この号の記憶は鮮明に覚えている。
フルスイングで三振し、ヘルメットを落とす長嶋茂雄。
この表紙が衝撃的であった・・・。