Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

再起 宮嶋茂樹

不肖・宮嶋宮嶋茂樹)が歩いた「東日本大震災、の記録」
「勇気とは困難に立ち向かう東北人のためにある」

震災関連本は、数多出版されている(なぜこんな震災関連出版が多いのだろうか?)

しかし東日本大震災の報道写真集の中でも、この本は別格だった。

丸善丸の内店で立ち読みしながら涙を流してしまった。


再起

再起


地震ニモ負ケズ  津波ニモ負ケズ  原発放射能モ怖レズ  丈夫ナカラダヲモチ
私欲ハナク    決シテ自慢セズ  イツマデタッテモ命令ニ従フ 
一日二度ノ戦闘用量食ト 乾パント少シノ水ヲ飲ミ  国ノ守リト民ノ安全ダケヲ考へ
ヨク汗ヲカキ   ソシテ眠ラズ
・・・・・・
政治家カラ暴力装置ト呼バレ    誉メラレモセズ
自分ノ被災ヤ家族ハ顧ミズ     生命ノ危険モ厭ワズ
民カラノ「アリガトウ」ノ一言デ満足ス
サウイウ自衛官ニ  私ハナリタイ


今回の自衛隊災害派遣は史上最大規模であり、定員半数弱の10万人が出動した。

創設以来初めて予備役が招集された。10万人が割かれても、第一の任務である国防を

残り14万人の兵力が支えた。こちらも不眠不休である。


そんな自衛隊に対する国民の関心と賛辞も、過去の災害出動と
比べて非常に高まっている。一方で政治家の先生方、原発関連の方は国の恥。
世が世なら”国賊”であろう・・・。


私はこの写真集を見て涙が止まらなかった。

それは自衛隊員だけではなく、がんばっている東北の人に、

子どもの笑顔にであった。


不肖・宮嶋氏が最後に述べている

この本書の写真を、2年後、いや来年再び目にし
あん時はづらかったが、ずい分よぐなった。またがんばってけろ。
 と笑顔で言えるハズである。


震災関連本(震災の記録、写真集)の存在意義がやっと見えてきたようだ・・・。