Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ロンドン五輪特別編集 終わらない物語

ナンバーのロンドン五輪特別編集号が発売された。

読みながら感動が蘇り、何度も目頭が熱くなる。

記録にも記憶にも残るオリンピックだった。


なでしこジャパン「不屈の女神たち」、全日本女子バレー「和の力で掴んだ勝利」、

卓球女子団体「未来への涙」、ニッポン競泳「27人、魂のリレー」

サッカーU-23「確かな手応えと遥かな道のり」、

フェンシング男子フルーレ団体「歴史を変えた決闘、1秒の奇跡」・・・


団体競技の印象が強い大会だった。

ロンドン大会の象徴といえば、やはり「なでしこジャパン」だろう。

本誌では「栄光へのキックオフ」というタイトルで

金子達仁が素晴らしいエッセイを寄せている。


Number (ナンバー) ロンドン五輪特別編集 2012年 8/24号 [雑誌]

Number (ナンバー) ロンドン五輪特別編集 2012年 8/24号 [雑誌]

彼女たちは日本のサッカー史上初めて、日本人以外の人たちの心を揺り動かすことに成功した。

・・・・・  中略  ・・・・・

日本人による、日本人のためのものでしかなかった日本サッカーは、あの日、

史上初めて世界から愛される存在となった。

クライフのオランダが、ジーコのブラジルが、バッジョのイタリアがそうだったように、

敗れてもなお人々の記憶に残る存在となった。こんなことをなし遂げた日本人を、わたしは知らない。

一つ。今回の準優勝によって、日本のスポーツは変わる。

すでに変わり始めていた現状を大きく変える決定打となる。


今日のメダリストの銀座パレードは50万人の人出と凄かったようだ。

素直に祝福したい気持ちは同じなのだが、報道ステーションテレビ朝日)のように

パレード映像の後に、猪瀬直樹東京都副知事が出てきて、「パレードは、2020年東京五輪誘致の

世論盛り上がりに効果あります。」などと発言されると、石原慎太郎の顔が浮かんできて少々興ざめであった。