Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

いやげ物  みうらじゅん

いやげ物とは、観光地で「誰がこんなもん買うわけ?」と思わせたり、

贈られた相手が喜ぶどころか突き返されそうな、

貰っても全然うれしくない20世紀の愛すべき土産物の総称のことをさす。

みうらじゅんの造語。


いやげ物 (ちくま文庫)

いやげ物 (ちくま文庫)


先週、八重洲ブックセンター本店に「クラフト・エヴィング商會」のちくま文庫

探しに行った際に目にとまったので購入。(単行本は依然持っていた)


例) 木彫りの熊の置物、秘宝館で売っている男性器の形をしたキーホルダー

   木製の恐竜の骨格のクラフト、妙に凝った地名提灯、甘えた坊主・・・等など
 

ユノミン(各地から買ってきた”おばかな湯呑み”)の世界。


  サーフィンとお茶ユノミン(両者に共通点はない)


  四十八手ユノミン(ユノミンの 王道エロ)


  理想の夫婦 10箇条ユノミン


本書の中の、みうらじゅんの文章がこれまたイカしている。

太陽にほえろ」の七曲署のボスに「ハイ、ボスお茶」なんて、

マミー刑事(長谷直美)あたりが持っていくと、

「こいつあー愉快だ! うちの署でもこんな湯呑みを作ろうじゃないかな、山さん!」

なんて話になるんだろう。「刑事の心得10箇条入りですな、こりゃシャレてる。」

ボスもボスなら、山さんも山さんだ。「鹿の湯呑みで、シカられたーなんちゃって」。

こらー! ロッキー刑事、おまえはもう殉職!!