Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

監察医の涙

伯父の四十九日・納骨が無事終わる。

亡くなったのは10月始めだったので、時が経つのは早い。


伯父は自宅で倒れていた。その時、すでに心肺停止状態。

高齢であったが、特に具合の悪い様子はなかった。

こういう場合、監察医制度のある東京(23区)では、

変死扱いとなり、監察医による検視が行われる。

伯父の場合もそうだった。



その昔、上野正彦の著作で監察医制度のことは知っていたが、

いざ自分の身内がそういう立場になると、正直動揺する・・・

遺体は病院から警察に引き取られ会うこともできない。

それに刑事から根掘り葉掘りの質問・・・  

悲しみに浸ることもできない。 やりきれないと思った。


検視の結果、死因は虚血性心筋梗塞

幸い監察院の方も、担当の刑事さんもいい方だった。

監察医制度のパンフレットも頂いた。



遺族にとっては無慈悲にも見える監察医制度の目的は、ただひとつ!

もの言わぬ(もの言えなかった)死者の尊厳を守る”ということ。

伯父の尊厳も、遺族の無念さも監察医制度のおかげで

クリアーにしてもらったのだと思う。そして本日納骨できた。


監察医制度について考えさせられた1ヶ月半だった。


監察医の涙

監察医の涙