Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

小津の入口。 BRUTUS

前号の特集「ラブソング」に続き、

今回は生誕110年、没後50年の小津安二郎監督の特集。

題して「小津の入口」。

やられた・・・。


BRUTUS (ブルータス) 2013年 12/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2013年 12/1号 [雑誌]


現存する37作品の作品紹介(小津安二郎映画讀本二〇一三)から、

中井貴一山田太一のインタビュー。

そして様々な切り口で小津作品を語りつくす。

(画作り、料理、おじさん、男と女、笑い、ファッション、女優、着物・・・)

申し分のない完璧な小津安二郎特集だ。


表紙は、小津のローアングルを再現したもので、ツウは唸る。


 「秋刀魚の味


中でも宮沢章夫が語る、小津映画の「笑い」は秀逸。

秋刀魚の味”の中でバーのマダム(岸田今日子)が

軍艦マーチに合わせて敬礼の構えをするシーンが

頁全体に効果的に使われている。


小生も一時期、小津安二郎にハマった。

銀座並木座に通い、戦後作品はすべて観ている。

小津アングルを再現すべく、友人と夜行列車に乗って尾道に行き、

東京物語」のロケ地で再現VTRを撮影しに行ったこともある。

(作品は、バンドのプロモーションビデオになってしまったが・・・)



11月23日から1月13日まで神保町シアター

生誕110年・没後50年記念 映画監督 小津安二郎」が開催される。

デジタルリマスター版の「秋刀魚の味」「彼岸花」「秋日和」「お早よう」

を観に行こうか・・・。


それにしてもBRUTUSの特集には毎回唸らせられる。