「おお、大砲」は、天誅組異聞とも言える司馬遼太郎の短編小説。
(「人斬り以蔵」に収録)
昨日読んだ「幕末維新の城」に書かれていた
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/12/17
- メディア: 文庫
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和州高取の植村藩に、まるで生き物然として君臨する
ブリキトースという大砲の始末記だが、
「侍のころはばかばかしいことが多かったな」という
主人公の述懐のなかに作者の言い分もこめられているようだ。
映像がイメージされた。
山深き太平の城下町に突如訪れる幕末の動乱。
少々滑稽でもあり、司馬遼太郎には珍しく色ネタもある。
「侍のころはばかばかしいことが多かったな」・・・
ますます高取城に行ってみたくなった。