3月4日の朝日新聞文化・文芸欄で
「志の輔らくご in PARCO」が掲載されていた。
20回目を迎えた公演2月で終了し、
パルコ劇場の建て替えに伴い、
いったん休止するというもの。
(2019年のPARCO劇場完成後は再開予定)
高座の一回性を克服し、同一演目で
一カ月公演をおこなうという
壮挙ともいえる挑戦だったこと。
そして劇場という箱(ハコ=空間)で
証明・音響効果の効果を最大限に活用した、
「らくご」を創り上げたこと。
記事の中に、落語立川流の顧問的存在である
高田文夫先生、吉川潮先生のコメントが寄せられている。
特に高田文夫先生のコメントは秀逸だ。
落語ブームの仕掛人として、
同じ立川流門人として、
愛に溢れ、頓智の効いた珠玉の文章である。
さすが高田先生だ!
バカが付くほど丁寧な作り方で、
初心者には分かりやすく、落語ずれした連中も
納得させる緻密さがある。どんな噺(はなし)
でも息抜きのくすぐり(ギャグ)をさらりと
入れてくる職人技に客はホッとし、人に
「面白い」と吹聴しやすい。
20年すべて見ている。いや、落語だから
「聴いている」と言うべきだが、あのセット、
あの仕掛け、すべて見ている。
落語ファンを増やすには、この展開でいいと思う。
再び踊り出してくれればそれでいい。
ガッテン