「本の雑誌」で昭和軽薄体を取り上げている。
失礼ながらこの部分だけ立ち読みで読了してしまった。
椎名誠、嵐山光三郎、南伸坊、糸井重里、村松友視らのエッセイが
昭和軽薄体とされる。私にとっては、青春の多感な時期というと聞こえが良いが、
退廃的な高校時代から浪人を経て、大学で芝居に出会うまでの期間に、
その有り余る時間で吸収していたカルチャーだった。
昭和の後半から平成の初頭、まさにバブルの記憶と重なる部分が多い。
やはり最初は「さらば国分寺書店のオババ」だった。
昭和軽薄体からビックリハウス、宝島、アルファレコード、YMOが
当時の思い出だ。今でもこのあたりの出版物の装丁を見ると
懐かしさがこみあげてくる。
中学の同級生でビックリハウサーのS君が、このあたりの書籍、レコード
を沢山もっていたので、今思えばS君が入り口だったのかもしれない。
「笑っていいとも増刊号」初代編集長「嵐山光三郎」(大学の先輩)の
・「編C後記」=編集後記。
・「~でR」=~である。 も典型的な昭和軽薄体の使用例だった。
この辺は、当時、バンド仲間の間で真似して使っていたものだ。