藤子不二雄Aさんの想い出は28年前に
主催者として富山でサイン会を開いた時の想い出だ。
1994年10月 当時勤めていた出版取次会社が
文部省主催の「全国生涯学習フェスティバル まなびピアとやま」
(富山産業展示館)にイベントブースを出展した。
本は「生涯学習」の中心にある! 読書とまなびを結びつける
ブース(15坪ぐらいでイベントと本の販売)を出展した。
当時は、まだまだバブルの残り香のある時期だったので、
こうゆうイベントにも積極に出店できていた。
私はイベント担当の部署だったので、10日間一人富山のビジネスホテルに
宿泊し、設営から、イベント・ブース運営、撤収まで行った。
もちろん一人では、出来ないので、金沢にある支店から、毎日応援者が
車で来てくれていた。
このイベントの目玉が、富山に縁のある作家3人のサイン会。
・木崎さと子 「青桐」(文藝春秋)
出版社さんと共同で、地元「北日本新聞」にも全面広告をうったので、
サイン会は大盛況だった。
中でも超大盛況だったのが「藤子不二雄A」さん。
A先生は富山県高岡市で育った。その自伝的漫画「まんが道」には
富山時代のことも描かれている。地元の高岡文苑堂書店も登場する。
憶えているのは、A先生に挨拶し休憩室で話をしたのだが、
緊張しすぎていて何も覚えていない・・・。
そしてサイン会では長蛇の列と、多くの人が押し寄せパニック寸前で
中央公論の営業の方と右往左往し冷や汗をかいた。
A先生を無事送り出して、安心して放心状態になったのを憶えている。
その時の、辺見じゅんさんと木崎さと子さんのサイン本は、まだ残っている。
しかし、藤子不二雄Aさんのサイン本はない。
慌ただしく走り回っていたので、サインを書いてもらえるような
状況ではなかった。今思えば残念だった。
「プロゴルファー猿」「魔太郎がくる!!」は少年サンデー、少年チャンピオンで
リアルタイムで読んでいたし、「笑ウせぇるすまん」はテレビで見ていた。
年代的に藤子不二雄Aさんの多くの作品で、楽しませてもらった。
しかし、嵐のようなサイン会の数時間を忘れることはない。
ご冥福をお祈りします。合唱。
中学の同級生は、家の裏山(もちろん人の土地)に
勝手に「猿谷ゴルフ場」にして、木の枝で作ったクラブで
ゴルフの練習をしていた。中学時代にね(笑)。