出版業界はこの時期になると教科書販売がピークを迎える。
私も教科書販売のヘルプ(応援)に駆り出された。
場所はとある女子高。
学年クラスごとに生徒が申込書とお金を持って並び、
順番に教科書のセットを手渡してゆく。
同じ女子高校生でも”大人しい子”から”やんちゃな子”まで十人十色。
芸能人に例えると
大橋のぞみ、蒼井優、木村カエラ、浜田ブリトニー、木下優樹奈、
リア・ディソン、はるな愛、マツコ・デラックスまで・・・先生は大変だ。
生徒たちは、親からもらったのであろう封筒にピッタリの金額を持って並んでいる。
派手な見た目と違いちょっと和む光景だ。
しかし中には、ルイ・ヴィトンの財布から万札を出す生徒もいる。
・・・・・「お前なにもの?」と言いたくなる。
教科書を渡した時に、かなりの生徒が
「ひー!重い・・・!」と言う。
一人10冊〜12冊、確かに重い。
こんなに勉強するのは大変だ。まして、大部分の教科は好きでもないだろうし・・・
出版業界に勤めていながら、心から生徒に同情してしまう。
「読書に命令形の言葉は似合わない!」と言っている本があった。
人に読まされる本ほどツライものはない。
生徒諸君、人から勉強させられるのは、あと数年の辛抱だ。
もうちょっと頑張れ!
それまで本を嫌いにならないように・・・。