Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

”いろものさん”

橘蓮二さんは、落語、演芸、芸人を中心にする有名な写真家で

多くの著書・写真集を出している。

高座での、楽屋袖からの演者の姿、そして楽屋での素顔

芸人の顔はみんないい表情をしている。


いろものさん

いろものさん


”いろもの”。東京の寄席では落語以外のジャンルの芸をそう呼ぶ。

昔から寄席の世界では、噺家の名前は黒い墨で書き、漫才・手品・ものまね

などは朱で書いたことから”色物”と呼ばれたそうだ。


本書「いろものさん」はそんな芸人さん(太神楽、漫才、マジック、ものまね、ボーイズ、

コント、紙切り、曲独楽ほか)達を集めた写真集。

文は我が尊敬の師”高田文夫先生”


芸がイメージしずらいから、具体的に芸人の名前を挙げると

 ・太神楽(海老一染之助・染太郎)、・マジック(マギー司郎)、・動物ものまね(江戸家小猫)、

 ・漫談(綾小路きみまろ)、コント(東京コミックショウ)、・ボーイズ(玉川カルテット)、

 ・紙切り林家正楽)、・漫才(爆笑問題浅草キッド)。




私が小学校の頃、テレビでは牧伸二司会「大正テレビ寄席」などの寄席番組があり、

日常的にいろものに触れる機会があった。

しかし、だんだん露出が減り正月番組のみとなり、そして今では笑点大喜利の前の

ゲストコーナーだけになった。


テレビでは見れなくなったが、新宿末広亭浅草東洋館、などの寄席では、

まだまだ”いろものさん”は大活躍中だ。。


決して面白いわけでも、主役でもないけれど・・・。

見ていたら、無性に寄席に行きたくなった。