Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

東京12チャンネル運動部の情熱

昭和40年代、東京のテレビ局は視聴率の強弱で

「 三強一弱一番外地 」と大別されていたそうだ。

三強はTBS、日本テレビ、フジテレビ。一弱はNET(現在のテレビ朝日

そして一番外地は、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)。


12チャンネルは低視聴率番組が多く、深夜帯では視聴率が低すぎて

数字で表示できず、視聴率欄に*が表示されることもあったそうだ。

まさに番外地。 (番外地とは土地公簿で地番(ちばん)のついていない土地)


東京12チャンネル運動部の情熱

東京12チャンネル運動部の情熱

そんな東京12チャンネルの中にあって、白石剛達率いる運動部は

潤沢な制作費はないが、バイタリティ溢れる行動力と豊かな人脈を生かして

テレビ史に残る初モノ番組を発信していた。

本書はその歴史を綴る・・・


主な番組だけでも

  ・サッカーワールドカップメキシコ大会全試合放送(1970年)

  ・サッカーワールドカップ西ドイツ大会 決勝衛星中継(1974年)

  ・三菱ダイヤモンドサッカー(1968年〜1988年)

  ・日米対抗ローラーゲーム (1972年)

  ・キックボクシング、女子プロレス

  ・モハメッド・アリ対ジョー・フレージャー (1971年)

  ・「サメ対ワニ」の異種格闘技戦(1978年)

  ・箱根駅伝中継(1979年〜1986年) ※1987年以降は日本テレビが中継 


  東京ボンバーズ    (ローラーゲーム


私としては、日本サッカーの礎ともなった「三菱ダイヤモンドサッカー」の功績は絶大だと考える。

このダイヤモンドサッカーとキャプテン翼がなければ、現在の日本サッカーの快進撃はなかっただろう。

これぞ東京12チャンネル運動部の最大の伝説であろう。




ちなみにテレビ東京歴代高視聴率ランキングを見てみると

1位... 48.1% ワールドカップサッカーアジア予選 日本×イラク(93.10.28)※ドーハの悲劇
2位... 34.9% ボクシング 西城正三vsクロフォード(71.2.28)
3位... 28.4% ハレンチ学園(70.10.8)
4位... 25.2% ボクシング 花形進vsサラバリア(75.4.1)
5位... 24.1% Jリーグ 鹿島vs川崎(94.1.9)
6位... 23.7% 開運!なんでも鑑定団(96.6.11)
7位... 23.6% ボクシング クレイvsフォスター(72.4.1)
8位... 23.2% 金曜スペシャル 裸の大陸(73.6.29)
9位... 22.5% マンガのくに(70.12.22)
10位 22.5% 映画 エマニエル夫人(70.12.22)

・・・・番外地臭がぷんぷんしますな・・・