昭和40年代、東京のテレビ局は視聴率の強弱で
「 三強一弱一番外地 」と大別されていたそうだ。
三強はTBS、日本テレビ、フジテレビ。一弱はNET(現在のテレビ朝日)
12チャンネルは低視聴率番組が多く、深夜帯では視聴率が低すぎて
数字で表示できず、視聴率欄に*が表示されることもあったそうだ。
まさに番外地。 (番外地とは土地公簿で地番(ちばん)のついていない土地)
- 作者: 布施鋼治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/26
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そんな東京12チャンネルの中にあって、白石剛達率いる運動部は
潤沢な制作費はないが、バイタリティ溢れる行動力と豊かな人脈を生かして
テレビ史に残る初モノ番組を発信していた。
本書はその歴史を綴る・・・
主な番組だけでも
・サッカーワールドカップメキシコ大会全試合放送(1970年)
・サッカーワールドカップ西ドイツ大会 決勝衛星中継(1974年)
・三菱ダイヤモンドサッカー(1968年〜1988年)
・日米対抗ローラーゲーム (1972年)
・キックボクシング、女子プロレス
・モハメッド・アリ対ジョー・フレージャー (1971年)
・「サメ対ワニ」の異種格闘技戦(1978年)
・箱根駅伝中継(1979年〜1986年) ※1987年以降は日本テレビが中継
私としては、日本サッカーの礎ともなった「三菱ダイヤモンドサッカー」の功績は絶大だと考える。
このダイヤモンドサッカーとキャプテン翼がなければ、現在の日本サッカーの快進撃はなかっただろう。
これぞ東京12チャンネル運動部の最大の伝説であろう。
ちなみにテレビ東京歴代高視聴率ランキングを見てみると
1位... 48.1% ワールドカップサッカーアジア予選 日本×イラク(93.10.28)※ドーハの悲劇
2位... 34.9% ボクシング 西城正三vsクロフォード(71.2.28)
3位... 28.4% ハレンチ学園(70.10.8)
4位... 25.2% ボクシング 花形進vsサラバリア(75.4.1)
5位... 24.1% Jリーグ 鹿島vs川崎(94.1.9)
6位... 23.7% 開運!なんでも鑑定団(96.6.11)
7位... 23.6% ボクシング クレイvsフォスター(72.4.1)
8位... 23.2% 金曜スペシャル 裸の大陸(73.6.29)
9位... 22.5% マンガのくに(70.12.22)
10位 22.5% 映画 エマニエル夫人(70.12.22)
・・・・番外地臭がぷんぷんしますな・・・