長嶋茂雄(読売ジャイアンツ終身名誉監督)と松井秀喜(元巨人・ヤンキース)が
同時に国民栄誉賞を授与されるそうだ。
なぜ二人が同時授与なのか? その理由に疑問の声が・・・
- 作者: 中山広亮,報知新聞社写真部
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Q:なぜ2人同時受賞なのか?。
A:松井選手は引退を表明し、長嶋選手は誰もが認めるプロ野球選手で、国民的スターだった。
同時に、2人が師弟関係にあるということから判断した。
Q:成績だけ見ると、野村克也氏や張本勲氏ら長嶋氏以上の成績を残している選手もたくさんいる。
受賞の詳しい理由は?
A:長嶋氏は誰しもが認める野球界が生んだ国民スターとして、社会に明るい夢や希望を与えた。
プロ野球を国民的なスポーツにまで高めるなど、野球界の発展に極めて顕著な貢献があった。
Q:米大リーグで活躍した野茂英雄氏は検討対象にならないのか?。
A:今回、松井氏は引退し、一つの区切りだった。長嶋氏については先般、「元横綱大鵬の故納谷幸喜氏に、
なぜ生前に授与しなかったのか」「長嶋氏にも授与してほしい」との意見も数多くあった。
全体を考える中で、両氏への授与を検討するよう指示した。
Q:同じ球団出身者に一度に与えるなど、選考の基準が分かりにくい。
A:国民栄誉賞は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった人の
栄誉をたたえることを目的に授与するものだ。両氏は、ふさわしい。
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松井秀喜の輝かしい功績にケチをつけるつもりは毛頭ないが、
政治家の人気取りがミエミエな国民栄誉賞のインフレは、 価値を失墜させてしまう。
残念だ。
歴代の国民栄誉賞受賞者は21人(団体)。
王貞治、古賀政男、長谷川一夫、植村直己、山下泰裕、衣笠祥雄、美空ひばり、千代の富士、
藤山一郎、長谷川町子、服部良一、渥美清、吉田正、黒澤明、高橋尚子、遠藤実、森光子、
森繁久弥、なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)、吉田沙保里、大鵬幸喜。
過去の辞退者は3名。