Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

TBS落語研究会(国立劇場)

5月19日、TBS主催の落語研究会国立劇場<小劇場>に聴きに行く。

この日の演目は

 ・反対車 : 桂宮治
 ・紋三郎稲荷 : 三遊亭司
 ・三枚起請 : 古今亭志ん輔 
  (仲入)
 ・稲川 : 三遊亭歌武蔵
 ・へっつい幽霊 : 柳家権太楼


秀逸だったのは元力士”三遊亭歌武蔵”。(貴闘力と同期)

照の富士の初優勝で盛り上がった大相撲五月場所をマクラに

会場を爆笑を渦にし、名力士を題材にした”稲川(千両幟)”で綺麗にシメた。


歌武蔵師匠曰く「五月場所は大相撲の歴史に残る場所となるでしょう。

初日に白鵬逸ノ城に敗れ波乱の幕開け、そして日本人力士を含む大混戦の優勝争い。

千秋楽では今場所、何やってんだ!と非難されてきた日馬富士が弟弟子の為に頑張り、

照の富士を優勝させ、すべてをチャラにした。

そして何より”白鵬からの世代交代を印象付けた場所だった」


三遊亭歌武蔵

三遊亭歌武蔵"大"落語集 支度部屋外伝/植木屋娘


さすが元力士の語り口には説得力がある。

思い返せば、盤石と思われていた大横綱が若手の台頭で

引退に追いこまれる節目となる場所が必ずあった。

 ・北の湖千代の富士に敗れた場所。

 ・千代の富士貴花田(のちの若乃花)に敗れた場所。

 (朝青龍はサッカーが原因だったが・・・)


今年の五月場所も後世から”節目の場所”であったと

評価されるのであろうか。
 

それにしても歌武蔵さん面白かった。