2月の発売以来、購入を悩み続けた本(地図帳)。
隣町の図書館が蔵書してるので、まずはそこで見よう。
と考えていたが非常事態宣言で図書館は休館。
こうなったら買うしかない! と清水の舞台から飛び降りた。
私の中では2番目に高価な蔵書となった。
(ちなみに一番高い蔵書も古地図帳)
この地図帳は幕末維新好きの私のとってはまさに宝物。
おまけに、志の輔らくご「大河への道」で大いに魅了された
伊能忠敬まで絡んでいる。
本書の元は明治17年(1884年)から26年(1893年)に
かけて作られた「輯製二十万分一図」。
「天保国絵図」(1838年 幕府作成)や内務省地理局、海軍水路部、
府県所蔵の地図資料を集めて作成した地形図。
これをデジタルリマスター化(この言葉に弱い)して出来たのが
「幕末明治大地図帳」なのだ! 平凡社さんありがとう。
明治に作られたのに何故?幕末と冠しているのか。
ここがもう一つのミソなのだ。
本図には、日本で市町村制が確立される明治22年(1889年)
以前の旧村名が記載されている。(村名索引も収録)
江戸時代には8万あまりあった村は、市町村制の施行で
39の市と1万5千の町村に集約されてしまった。
このため本図は明治に作られたとはいえ、幕末の雰囲気の濃厚に
残しており「幕末明治」のタイトルとなった。
ゆっくりと地図を眺めながら楽しむことにしよう。
あっ!そうか 紙の本はスクロールで拡大できないんだった。
メガネ、メガネ・・・ (すっかりデジタル地図に慣れてしまっている)
家の近く「八王子」を見てみる。
本郷村、横川村、子安村・・・おそらく大正時代には完全に市内に
組み込まれた場所にも村が存在していた。