Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

幕末明治大地図帳

2月の発売以来、購入を悩み続けた本(地図帳)。

隣町の図書館が蔵書してるので、まずはそこで見よう。

と考えていたが非常事態宣言で図書館は休館。

こうなったら買うしかない! と清水の舞台から飛び降りた。

私の中では2番目に高価な蔵書となった。

 (ちなみに一番高い蔵書も古地図帳)

幕末明治大地図帳: 輯製二十万分一図

幕末明治大地図帳: 輯製二十万分一図

  • 発売日: 2021/02/26
  • メディア: 大型本
 

 

この地図帳は幕末維新好きの私のとってはまさに宝物。

おまけに、志の輔らくご「大河への道」で大いに魅了された

伊能忠敬まで絡んでいる。

 

本書の元は明治17年1884年)から26年(1893年)に

かけて作られた「輯製二十万分一図」。

参謀本部陸地測量部(国土地理院の前身)が、伊能図をベースに

天保国絵図」(1838年 幕府作成)や内務省地理局、海軍水路部、

府県所蔵の地図資料を集めて作成した地形図。

 

これをデジタルリマスター化(この言葉に弱い)して出来たのが

幕末明治大地図帳」なのだ!  平凡社さんありがとう。

  

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明治に作られたのに何故?幕末と冠しているのか。

ここがもう一つのミソなのだ。

 

本図には、日本で市町村制が確立される明治22年(1889年)

以前の旧村名が記載されている。(村名索引も収録)

江戸時代には8万あまりあった村は、市町村制の施行で

39の市と1万5千の町村に集約されてしまった。

このため本図は明治に作られたとはいえ、幕末の雰囲気の濃厚に

残しており「幕末明治」のタイトルとなった。

 

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ゆっくりと地図を眺めながら楽しむことにしよう。

あっ!そうか 紙の本はスクロールで拡大できないんだった。

メガネ、メガネ・・・ (すっかりデジタル地図に慣れてしまっている)

 

家の近く「八王子」を見てみる。

本郷村、横川村、子安村・・・おそらく大正時代には完全に市内に

組み込まれた場所にも村が存在していた。

 

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