大手書店では、平積みでブックフェアが開催されており、
文藝春秋増刊号も発売された。
文藝春秋増刊 吉村昭が伝えたかったこと 2011年 09月号 [雑誌]
そんな分けで、高校から大学にかけて読みつくした吉村昭作品を再び読んでいる。
と読み進み、今「破船」を読了した。
衝撃的な結末は、当時と以上に感じた・・・。
この本は、高校時代に友人のHANGPEN(ハンペン)から”あらすじ”を聞き、
その衝撃的な内容に驚いて、すぐに本を購入して読んだのを憶えている。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1985/03/27
- メディア: 文庫
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僻地の貧しい漁村に伝わる、”お船さま”。
それは嵐の夜、浜で火を焚いて、近づく船を座礁させ、
積み荷を奪い取るという、サバイバルの為の過酷な風習だった。
村じゅうは、積み荷の米の収奪に沸き返った。
翌年、二冬続きの”お船さま”の訪れに、村じゅうが沸いた。
しかし、その船に積み荷はなく、船員全員が赤い着物、帯、足袋を
身に着け死に絶えていた。
そして柱には赤い猿のお面がかけてあった。
村人達は、風習にのっとり骸から赤い着物を奪い分配したが、
その直後から恐ろしい出来事が村じゅうを襲った。
そして悲劇的な結末が・・・。
舞台は江戸時代の能登半島辺りの貧しい漁村らしい