Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

さようなら、立川談志   (立川談春)

文藝春秋1月号で、立川談春が師匠の立川談志を悼む文章を載せている。

「大丈夫、落ち込んでいない?」

「何よ」

「談志師匠亡くなったでしょ」

「はア?」

立川一門は誰も連絡を受けていなかったそうだ。


文藝春秋 2012年 01月号 [雑誌]

文藝春秋 2012年 01月号 [雑誌]


「家元の死。それを受け容れなくてなならない準備をしてきたつもりだったが、

 そんな準備なんてちっとも出来ていなかった。」

こんなことも言っている。

 「僕は立川談志がいなければ、この世に存在しえない芸人です。

 他の人の弟子になっていたら、その人にきちっと染まっていたでしょう。」

 そんな談春に対して家元は

 「談春は普通の子だ」

 「誰に影響を受けるかも含めて、俺はオリジナリティと認める」

 と言った。いいセリフです。


 葬儀で流れた曲は家元の好きな

 「ザッツ・ア・プレンティ」。


 時代を疾走した家元にふさわしい曲だ