この本は丸善丸の内店で見つけた。
発行が北海道新聞社だけに、いざ買おうと思うと
なかなか手に入れることができなかった。
- 作者: 工藤裕之
- 出版社/メーカー: 北海道新聞社
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 単行本
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今から20数年前、大学生だった昭和の時代、
夏休み、冬休みを利用して何度も北海道に行った。
中学の同級生が小樽商大にいたので、小樽市内の下宿に泊めてもらった。
東京から一緒に行った友人と小樽の友人の3人で
北海道の鉄道に乗る長旅に出た。
友人の一人が今でいう”撮り鉄”だった。私ともう一人の友人は
それに便乗して北海道一周を楽しんだ。
切符は、東京発で20日間乗り放題の「北海道ワイド周遊券」(2万円)だっと記憶する。
夜行列車の車中泊と駅での野宿での貧乏旅行・・・
あの時だからできた珍道中だった。
残念ながらその時乗り歩いたローカル線の大部分が、
平成になってから廃止された。(国鉄からJRへの民営化の影響)
本書の中には、その失われたローカル線の情景が蘇る。
暑い夏の北海道と、少ない列車本数をひたすら待った
待合室、ホーム、田舎町の駅前の記憶がよみがえる。