ここのところ日本映画専門チャンネルで若大将シリーズが
地上波が面白くない時は、つい”若大将”を観てしまう。
しかし、こちらもそんなに面白いもものではない。
「仁義なき日本沈没」(春日太一)で読んだように、年間**本を創っていた時代の作品、
少々粗製乱造感は否めない。
ストーリーも一本調子。
スポーツ万能、音楽もできる若大将(加山雄三)が、澄子(星百合子)と出会い恋に落ちる。
それを青大将(田中邦衛)が邪魔をしたり、澄子が嫉妬したりして2人の仲にひびが入る。
そして最後は仲直りして、若大将の大学がスポーツ大会で優勝して、ハッピーエンド!
幻の「ゴジラ対若大将」(1964年)
1961年から1971年にかけて全17作が作られた。
偉大なるマンネリシリーズであるが、「男はつらいよ」のように各話のつながりはない。
さすがに10年も大学に行っている設定は無理があるので、
後半は、大学を卒業して自動車会社のサラリーマンになっている。
大きな声では言えないが、加山雄三の演技は朴訥で一本調子で、それに器用でなく
御世辞にも美味いとは言いにくい・・・・。
「じゃあなんで見るんだよ?」と言われそうだが。
「私が見るのは映画の中の 1960年代の東京の街並みなのだ。それもカラーで」
ほんとだよ。