Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

清野とおるの「デス散歩」

このコミックはメチャメチャ面白かった!

東京都北区赤羽」の作者、清野とおる

赤羽以外の不思議ゾーンに猪突猛進・・・


本当に面白いんだって。



第四話「行きたくても行けない幻の店

埼玉県○○駅から人気のない通りをかなり歩き

真っ暗な路地裏の古い民家の勝手口・・・

その中の階段の先にあるお洒落な「高級レストラン」

その店はネットの検索にもヒットせず、

店までの道筋も記憶できず、

一緒に行った知人とは二度と連絡が取れなくなる。

それは行った人の頭の中にしか存在しない

幻のレストランなのか・・・?



第五話「シモヤナギさん

どんな飲み会にも姿を現し、顔が広く、

誰からも親しく、評判の良いシモヤナギさん。

しかし誰もシモヤナギさんのことを知らない。

職業も映画関係、ミュージシャン、漫画家、占い師、芸能関係と

人によって言うことがばらばら。

シモヤナギさんの正体は一体・・・?


本書には、この2作の他にも

お茶の水の廃墟」「鬼子母神の老婆」「四万温泉のジジイ

空き地のバケモノ(前・中・後)」と都市伝説チックな話が

8話詰まっている。いずれも実話であり、写真まで掲載されている。

しかし、そこに恐怖感は全くなく、むしろ楽しんで読めてしまう。


これが「清野とおる」作品なのだ。

確かにクセになる。