「現代演劇ポスター展」のトークライブが最高に面白かった。
メンバーは、麿赤児、四谷シモン! 言わずと知れた状況劇場 創世記の怪優二人。
それに司会役の桑原茂夫とポスターハリス・カンパニーの笹目浩之。
最初こそ間合いが掴めず、ぎこちない立ち上がりだったが、
麿さん、シモンさんともに饒舌となり非常に盛り上がる。
エピソード。 あの二人の怪優をも魅了する唐さんの凄さに脱帽。
そして話題は、お待ちかね「状況劇場時代の武勇伝」について
張本人である二人が実情を語った。面白かった!
まずは、1969年 状況劇場、新宿中央公園事件「腰巻お仙・振袖火事の巻」
1969年12月 当時状況劇場の常設テントは渋谷金王八幡宮にあり、
まずは唐十郎が天井桟敷の旗揚げ公演にパチンコ屋の開店祝いの花輪を送った。
それに対し、1969年12月5日天井桟敷側は、渋谷金王八幡宮での状況劇場
のテント興行「ヘアー」の初日に、葬式用の花輪を祝儀として送った。
これに激昂した状況劇場側は天井桟敷を襲撃、大立ち回りを演じた末、
唐と寺山を含んで双方の劇団員9人が暴力行為の現行犯で逮捕された。
二人はこのあと両劇団員とともに渋谷警察に留置された。
留置状にいる人々(拘置されている)の中では
当時カルメン・マキの「時に母のない子のように」
(作詞:寺山修司)が大ヒットしていたのだ。
なおかつ新聞には「自称、演出家・唐十郎」と掲載されていた・・・(笑)
寺山修司は渋谷乱闘事件の掲載された全国の新聞記事を
すべて集め保存していた。その封筒にはこう記してあった。
『路頭劇 葬式の花輪』 主演・寺山修司、唐十郎、劇団天井桟敷、劇団状況劇場、渋谷警察署
圧倒的な存在感を醸し出している。これぞポスター!
トークライブの後、麿赤児、四谷シモンの著書サイン会が行われた。
小生も麿さんにサインをして頂く。サイン会の途中でアナウンスが流れた。
「麿赤児さん、そろそろ煙草に行かれますのでサイン会終了します」
いいトークライブだった。
- 作者: 麿赤兒
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