Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

若松武史の記憶

清水邦夫さんに続き、若松武史さんの訃報が・・・

やはり芝居に熱中してた頃に、大いなる刺激を受けた役者だった。

 

最初にを観たのは、「奴婢訓」だったか「レミング(壁抜け男)

だったか記憶が定かではないが、強烈な存在感と色気に驚いたのを

覚えている。その後、PARCO劇場で観た際には、劇中に若松武史

通路に表れ私の脇で演じ始めたことがあった。

私との距離は約50cm・・・なんと鋭利な。なんという色気。

背筋が震えた。

 

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若松武史は寺山修二率いる「演劇実験室天井桟敷の中心俳優。

私が大学2年の春5月、寺山修司が阿佐ヶ谷河北病院で亡くなった。

なのでタイミング的に天井桟敷の芝居を見れたのは、本当に

ギリギリ最後だった。この点は非常に残念だった。

その代わり後継劇団の「演劇実験室万有引力」や寺山修司映像

フェスティバルには足しげく通い、後追いで寺山ワールド

体感しようとした。特にPARCO SPACE PART3で1985年に開催された

寺山修司 全映像詩展では6日間の期間中に長編、短編合わせて

29本の寺山作品を一気に観た。

 

後期寺山映像作品の中で、若松武史は妖艶な存在感を醸し出していた。 

 

f:id:Makotsu:20210418182054j:plain 草迷宮 [DVD] 

f:id:Makotsu:20210418182543j:plain 若松武史

 

寺山後の若松さんの出演作品は、大河ドラマ以外は、

ほとんど観ていなかった。私の中の若松武史は今でも

寺山作品のままだ。それだけ強烈なインパクトを受けたから・・

合掌。 

 

youtu.be

 

家のダンボールをひっくり返したら、当時のパンフレットが出てきた。 

寺山修司 全映像詩展」1985年5月21日~5月26日  

    渋谷PARCO SPACE PART 3 企画・制作:パルコ・人力飛行機

 

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