今日の日経新聞「春秋の欄」が興味深かった。
内容もだがその話の展開が、スピードといい飛距離といい疾走しているのだ。
まるで野田秀樹の戯曲のように・・・
たしかこんな内容だったと思う。
その中に印象的なシーンある。
ジョーズとの死闘前夜、男たちが薄暗い船内で酒を飲み、
昔話に花を咲かせる。
その中の一人(最後に力尽きてジョーズに飲まれてしまう)は、
太平洋戦争中、沈没した軍艦から投げ出されて、多くの僚友とともに
サメに襲われつづけたという自らの体験を語った。
この話は70年前の今日(7月30日)、日本海軍の潜水艦(伊58)の魚雷攻撃で
沈められたアメリカ海軍巡洋艦インディアナポリス号の史実を踏まえている。
テニアン島の基地に運んだ帰路にあった。
もし往路に沈めていれば広島、長崎の悲劇は回避されていたか・・・
インディアナポリス乗員の戦慄の体験を思うと・・・
有罪とされ、後に自殺した。艦長の名誉回復は2000年だった・・・
戦争の不条理を想う・・・
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最初はジョーズ、そして戦争の不条理まで
かなりの距離を突っ走っている。
出発点(ジョーズ)はどこへ行った?
でもこの疾走感ある文章、小生は好きだ。
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