会社の机を整理中に最近の社内報が出てきた。
パラパラと眺めていると、「同期さんいらっしゃ〜い」
という頁の「思い入れのある一冊は?」という
よくありがちなコーナーに目が止まった。
ありきたりの本が並ぶ中、
ある先輩の選んだ一冊は、
Sports Graphic Number10号 (1980年8月20日発売)だった。
この号の特集は、1冊まるごと
「SOS!長島茂雄にラブコールを!」
常勝軍団であった「巨人」が長島監督になり、
一転して低迷する。長島の名声も地に落ちかけた・・・
そんな長島に対して「ラブコール」を贈った一冊。
各章の見出しには「長島愛」が溢れる。
・孤独な巨人90番
・長島茂雄は永久に不滅であります・・・
・日本人にとって長島茂雄は神なのか?
・データで読む長島茂雄の「天才」部分
・「第二の長島」なんてもう出てこない
なんというメッセージ性!
雑誌がメディアとして、パワーを持っていた証。
残念ながら最近では、少々パワーダウン気味だが・・・
「入社2年目で辛かった時に、自分が元気づけられた1冊」
として36年前の雑誌Numberを取り上げる先輩の
研ぎ澄まされたセンスにも感服した。