訃報が大きなニュースになった。多くの人がこの本に
「ファーストブック」として、幼少期に初めてかそれに近いタイミングで
触れ合ってると思う。また幼少期だけではなく世代を超えて親しまれて
いるのも、この本の特徴だ。1969年にアメリカで出版され以降、
全世界の60か国語に翻訳され、日本でも累計で285万部を発行している。
「はらぺこあおむし」で思い出したのが、前職の会社が毎年展開している
ブックフェア「ミリオンブック」。私の好きな企画だった。
内容はその名もズバリ、累計で100万部以上発行された絵本のブックフェア。
趣旨にはこう記されている。
累計で100 万部以上発行された絵本は、時代の変化に左右されない
価値観をもち、こどもの心に残り続け、日本中のこどもたちに
今でも愛され続けています。幼いころに優しい声で読んでもらった絵本や、
夢中になって読んだ絵本がきっと見つかるはずです。
本を手にとりページを開けば、いまを生きるこどもたちの心にも、
忘れられない物語が残るでしょう。
ミリオンブックには、もちろん「はらぺこあおむし」も選ばれている。
今年の企画では「世界が広がる」というテーマで
・てぶくろ
などの名作絵本と並んで「はらぺこあおむし」も選書されている。
なんとも懐かしく、キュンとなる絵本ばかりだ・・・
このような絵本は残していかねばならない。
そして未来の子どもたちに忘れられない物語を残してあげるもの、
我々出版に関わるものの使命だと胸に刻んでいます。
ちなみに私のファーストブックは、
今でも憶えています。