生活は踊る」(TBSラジオ)で、チャーリー・ワッツの追悼企画
を放送した。題して
『悪魔を憐れむ歌』から聞こえてくるジャズフィーリング」
生粋のジャズフリークであり、自身のジャズバンドでのソロ活動も行っている。
ザ・フーのピート・タウンゼント(懐かしい名前だ・・!) は追悼コメントで
「チャーリー・ワッツは本当はロックのドラマ―でなく、ジャズのドラマー
だった。だからこそストーンズのロックンロールはスイングしていた」
と述べている。
芳朗さんは、ストーンズの名曲
「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil)」から、チャーリーの演奏の
バックボーンとなっているジャズのスタイルを紐解く。
①「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy for the Devil) 1968 The Rolling Stones
言わずと知れたストーンズの名曲。サンバのリズムと呪術的なコーラスが
独特のグルーヴ感を醸し出している。多くのミュージシャンがカバーしている。
②「A Night in Tunisia」 1963 Dexter Gordon
チャーリーは「悪魔を~」のレコーディングでは、「チュニジアの夜」の
ケニークラークのドラマスタイルを参照にした。とコメントしている。
③ 「Jayne」 1958 Ornette Coleman
この曲のドラムを叩いているのはビリー・ヒギンズ。冒頭のドラムが
「悪魔を~」のドラムリズムによく似ている。
※チャーリー本人が言及しているわけではないが似ている。
④「Sympathy for the Devil feat.ダブゾンビ」 2011 Quasimode
日本のジャズバンド「Quasimode」がカバーする「悪魔を~」。
原曲のサンバ感を強調しつつジャズフィーリングを見事に抽出。
文句なしにカッコいいナンバーだ。
この日はジャズスタイルからの選曲だったが、チャーリーの訃報が
ながれた25日の選曲は下記のストーンズ3曲。これらもメローな感じで
追悼にはピッタリの選曲だ。
・Waiting On a Friend 1981
・Beast Of Burden 1978
・Just My Imagination (Running Away with Me) 1978