Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

追悼「チャーリー・ワッツ」(高橋芳朗の音楽コラムより)

 

高橋芳朗さん(音楽ジャーナリスト)が「ジェーン・スー

生活は踊る」TBSラジオ)で、チャーリー・ワッツの追悼企画

を放送した。題して

追悼チャーリー・ワッツ ~ローリングストーン

 『悪魔を憐れむ歌』から聞こえてくるジャズフィーリング

 

チャーリー・ワッツストーンズのドラマーであるとともに

生粋のジャズフリークであり、自身のジャズバンドでのソロ活動も行っている。

ザ・フーピート・タウンゼント(懐かしい名前だ・・!) は追悼コメントで

チャーリー・ワッツは本当はロックのドラマ―でなく、ジャズのドラマー

 だった。だからこそストーンズのロックンロールはスイングしていた」

 と述べている。

 

芳朗さんは、ストーンズの名曲

「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil)」から、チャーリーの演奏の

バックボーンとなっているジャズのスタイルを紐解く。

 

 

①「悪魔を憐れむ歌」(Sympathy for the Devil)  1968  The Rolling Stones 

 

 言わずと知れたストーンズの名曲。サンバのリズムと呪術的なコーラスが

 独特のグルーヴ感を醸し出している。多くのミュージシャンがカバーしている。

 

 

youtu.be

 

 

②「A Night in Tunisia」 1963  Dexter Gordon

 

 チャーリーは「悪魔を~」のレコーディングでは、「チュニジアの夜」の

 ケニークラークのドラマスタイルを参照にした。とコメントしている。

 

 

youtu.be

 

 

③ 「Jayne」   1958  Ornette Coleman

 

 この曲のドラムを叩いているのはビリー・ヒギンズ。冒頭のドラムが

 「悪魔を~」のドラムリズムによく似ている。

 ※チャーリー本人が言及しているわけではないが似ている。

 

 

youtu.be

 

 

④「Sympathy for the Devil  feat.ダブゾンビ」 2011 Quasimode

 

 日本のジャズバンド「Quasimode」がカバーする「悪魔を~」。

 原曲のサンバ感を強調しつつジャズフィーリングを見事に抽出。

 文句なしにカッコいいナンバーだ。

 

 

open.spotify.com

 

 

この日はジャズスタイルからの選曲だったが、チャーリーの訃報が

ながれた25日の選曲は下記のストーンズ3曲。これらもメローな感じで

追悼にはピッタリの選曲だ。 

 

Waiting On a Friend    1981

Beast Of Burden  1978

Just My Imagination  (Running Away with Me) 1978

 

 

www.tbsradio.jp